包茎とは？その種類やデメリットと改善する2つの方法について解説

包茎は、見た目の問題だけでなく不衛生になって性病リスクが高まり、性行為を正常に行えなくなるなどさまざまな問題があります。「包茎で恥ずかしい」「皮が全く剥けなくて悩んでいる」など、他人には相談できずに一人で悩まれている方は多いのではないでしょうか。

今回は、包茎とはどのようなものなのか、その種類やデメリット、包茎を治す方法について解説します。

包茎とは

包茎とは、包皮口が狭いまたは陰茎に対して包皮が長いため、亀頭を露出できない状態のことです。生まれたばかりでは誰もが真性包茎であることが正常です。体が成長する過程で、亀頭や陰茎の成長にともなって徐々に包皮が伸びていきます。そして、思春期になると男性ホルモンの影響から性器が大きく成長し、包茎が解消される人が増えていきます。

しかし、体の成長が止まる成人以降は性器も大きくなることはほぼありません。そのため、包茎も自然に解消することはなく、治療が必要になります。

包茎の種類

包茎は大きく分けて3つの種類があります。ここでは、真性包茎・仮性包茎・カントン包茎それぞれについて解説します。

真性包茎

真性包茎とは、亀頭が全く露出しない、または亀頭の先端がわずかしか露出できない状態の包茎です。非勃起時だけでなく、勃起時や手を使っても包皮を剥くことができません。原因は包皮口が異常に狭いことや、亀頭と包皮の癒着です。

亀頭を全く露出できないため、包皮内部には汚れが溜まって不衛生になりやすく、恥垢が溜まって嫌な臭いを放ちやすくなります。また、亀頭包皮炎や性病、悪性腫瘍などの病気のリスクが高まります。性行為においては、勃起時や挿入時に痛みがあるなどの問題があります。そのため真性包茎は、なるべく早く手術することが望ましい包茎です。

仮性包茎

仮性包茎とは、勃起していない時は亀頭が包皮で覆われているものの、勃起時や手を使うことで亀頭を露出できる状態の包茎です。勃起すれば包皮がすべて剥ける場合もあれば、勃起しても手を使わないと亀頭をすべて露出できない場合など個人差があります。他の包茎よりも軽度であり、目立った症状はありません。ただし、常に亀頭が露出しているペニスと比べると不衛生になりやすく、嫌な臭いを発したり亀頭包皮炎を発症したりといったトラブルも起こることがあります。

カントン包茎

カントン包茎とは、包皮を剥いて亀頭を露出後、包皮が元に戻らなくなってしまう状態の包茎のことです。包皮口が極端に狭く、亀頭または陰茎を強く締め付けてしまうことが原因でカントン包茎になります。カントンは漢字で「嵌頓」と書き、脱腸などのように内臓器官が組織の間から脱出して元に戻らなくなった状態を指す医学用語です。

カントン包茎になると、陰茎が締め付けられて血流障害を起こすことがあります。亀頭が腫れて強い痛みを生じ、最悪の場合は組織が壊死することもあり危険です。カントン包茎になったら、早急に専門機関を受診しましょう。

包茎のデメリットとは

包茎は、亀頭が常に露出しているペニスとは違うさまざまな悩みがあります。ここでは、包茎のデメリットをいくつか紹介します。

不衛生になる

包茎だと、包皮内に汚れが溜まりやすく不衛生になりがちです。尿や精液などのカスによってできる恥垢も溜まりやすく、ペニスから嫌な臭いが発せられるようになります。蒸れやすい夏場などは、その臭気により周囲の人やパートナーに迷惑をかける可能性もあるでしょう。

性病などにかかりやすい

包茎はさまざまな病気のリスクが高まります。包茎だと隅々まで洗浄できず、包皮内が不衛生になりやすいため、雑菌やウイルスが増殖しやすくなります。亀頭や包皮の細かい傷からそれらが体内に侵入し、亀頭包皮炎などを発症するリスクが高まるのです。また包茎は、尖圭コンジローマなどの性病や陰茎がんなどのリスクも高まると言われています。

性行為時の問題

包茎だと、性行為の際にもさまざまな問題が発生します。

たとえば真性包茎の場合、包皮口が狭いため勃起時に痛みを生じることがあります。挿入時には包皮が引っ張られることもあり、さらに強い痛みを感じることもあるでしょう。そのため、性感を得にくくなって射精しにくくなる可能性があります。狭い包皮口で膣内に十分な精液を送れなくなることで、男性不妊になることもあります。

他にも、包茎が原因でペニスが不衛生になりパートナーに性病をうつしてしまうリスク、余った包皮によりコンドームが外れるリスクなどもあります。

コンプレックスになる

包茎の人は、ペニスの見た目を気にしすぎてコンプレックスになることもあります。

包皮をかぶったペニスは、未発達で幼い子供のように見えやすいものです。たとえば真性包茎は先端が包皮ですぼまった状態になり、その見た目から「ドリチン（ドリルのような見た目）」と呼ばれることもあります。

こうした見た目の悪さから、温泉や銭湯に入る際には他の男性に対して劣等感を抱きやすく、パートナーにも見られたくないという意識が高まり、精神面に悪影響を及ぼしやすくなります。その結果、勃起障害や射精障害に陥ることも少なくありません。

包茎を治す方法

さまざまなデメリットのある包茎を改善するにはどうしたらいいのでしょうか。ここでは、包茎を治す2つの方法をご紹介します。

切らない包茎手術

切らない包茎手術とは、医療用の糸や接着剤、または亀頭を増大させることで包茎を改善する方法です。仮性包茎であれば、この切らない包茎手術でも治せます。

亀頭増大術により亀頭を増大させると、包皮が亀頭のカリに引っかかります。包皮が元に戻らなくなるため、亀頭を常に露出させられるようになるのです。

効果は永続的ではありませんが、軽度の仮性包茎で気軽に包茎を改善したいというケースでは有用な方法です。

切る包茎手術

余った包皮を切除して、亀頭を露出させる方法です。

患者さんごとにペニスのサイズや勃起時の伸び率を計測し、それに合わせて包皮を切除します。亀頭の周囲の余った包皮をリング上に切除する環状切開術という術式が一般的です。切らない包茎手術と異なり、仮性包茎はもちろん、真性包茎やカントン包茎であっても改善できます。包皮を物理的に取り除きますので、治療効果は永続的であり、手術後はずっと亀頭を露出できるようになります。

まとめ

今回は、包茎とはどのようなものなのか、包茎の種類や手術方法について解説しました。

包茎は包茎手術を行えば確実に改善できます。多くのクリニックで包茎手術が提供されていますが、その仕上がりには差があります。経験・実績の少ない泌尿器科やクリニックの場合、手術痕が目立ちやすく後悔する可能性が高いでしょう。また、満足できる包茎手術を行うためには、患者さんに寄り添い親身に話を聞く、手術方法や費用について丁寧な説明がある、支払い方法が複数ある、術後のアフターケアが整っているようなクリニックを選びましょう。

東京ノーストクリニックは創業から35年、症例実績12万件以上の包茎治療専門クリニックです。専門知識を持つ医師が患者さんに寄り添ってお話を伺い、それぞれにあった治療法をご提案します。熟練の業で仕上がりにこだわって施術しますので、術後もそれほど目立ちません。より美しい見た目を実現する「美容形成術」もご提供していますので、ぜひご相談ください。

東京ノーストクリニックでは24時間いつでも電話やメールからご相談・ご予約可能です。「包茎を改善したい」「包茎のことで悩みがある」という方は、お気軽にご連絡ください。