仮性包茎は真性包茎やカントン包茎と比べれば軽度の包茎です。しかし、男性にとってペニスの形状や大きさはとても気になるもの。亀頭が包皮で覆われていれば「見られたくない」「恥ずかしい」そう思ってしまうのも仕方ありません。「仮性包茎は手術すべき?」「どうして仮性包茎になるの?」そんな疑問や不安を持つ方もいることでしょう。
今回は、仮性包茎になる原因やデメリット、仮性包茎は治療すべきか否か、仮性包茎の治し方について解説します。
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この記事の目次
仮性包茎とは
仮性包茎とは、非勃起時は亀頭が包皮で覆われているものの、勃起時や手を使えば亀頭を露出できる状態の包茎のことです。陰茎の長さに比べて包皮が長いことが原因で、非勃起時に亀頭が包皮で覆われてしまいます。真性包茎やカントン包茎とは異なり、機能的な問題がないことから、必ずしも手術をしなければいけないわけではありません。
仮性包茎の包皮の余り方は、人によって差があります。たとえば、非勃起時でも尿道口や亀頭の先端が出ているものから、勃起時でも手を使わないと包皮を完全に露出できない状態のものまでさまざまです。
仮性包茎になる原因
仮性包茎の根本的な原因は、陰茎に対して包皮が長いことにあります。ではなぜ、包皮が長く余ってしまうのでしょうか。ここでは、仮性包茎になってしまう原因について解説します。
先天的・遺伝的な要因
背の高さや体型が人それぞれ違うように、ペニスサイズも人それぞれ個性があります。ペニスも他の身体の部位と同様に遺伝の影響があり、陰茎や包皮の長さが親と似るということもあるでしょう。そのため、親が仮性包茎であれば、その子も仮性包茎になる可能性があります。
ペニスが成長しきらなかった
ペニスが十分に成長できなかった場合も仮性包茎になる可能性があります。ペニスは他の身体の部位と同じように、思春期のあたりに男性ホルモンの影響で大きく成長します。そのタイミングで、亀頭や陰茎の成長が阻害されるような状況にあった場合、包皮が余って仮性包茎になる可能性があります。たとえば、無理なダイエットをする、小さすぎるパンツを履いていたといった場合は成長が阻害されて、仮性包茎になる可能性があります。
肥満の影響
痩せていて亀頭が露出していた人が急に太ってしまうと、仮性包茎になる可能性があります。
肥満によりお腹に脂肪がつくと、陰茎が体内に埋もれてしまいます。しかし、皮膚は体内に埋没することはありません。そのため結果的に、陰茎と包皮の長さに差ができてしまい、包皮が余って仮性包茎になる可能性があるのです。こうしたケースでは、肥満の解消により仮性包茎が改善することもあります。
生活習慣病の影響
糖尿病などの生活習慣病が仮性包茎の原因になることもあります。糖尿病の人は、亀頭包皮炎を発症しやすく、しかも傷が治りにくい傾向にあります。何度も炎症を起こすと包皮が分厚くなってしまい、仮性包茎になりやすくなります。また、炎症を繰り返すことで包皮口が硬く狭くなってしまうと、真性包茎に発展する可能性もあります。
加齢による影響
老人性包茎により、年をとってから仮性包茎になるケースもあります。
若い頃は亀頭が露出していたにもかかわらず、高齢になってから包茎になる人は少なくありません。中高年になると肌の張りが失われ、体中のさまざまな部位の皮膚が余りやすくなります。包皮も同じで、皮膚が伸びたような状態になって仮性包茎になることがあるのです。
また、加齢により亀頭に張りがなくなる、ペニスが萎縮する、腹筋が衰えて皮膚がたるむといったことも老人性包茎の要因となります。
仮性包茎のデメリット
仮性包茎は真性包茎やカントン包茎に比べれば軽度の包茎です。それでも、亀頭が常に露出している状態に比べると、さまざまな悩みを生じやすいものです。ここでは、仮性包茎のデメリットを紹介します。
不衛生になる
仮性包茎は手入れを怠ると不衛生になります。
仮性包茎は勃起したり手を使って包皮を剥いたりしなければ亀頭が露出しません。そのため、カリの部分には汚れや恥垢が溜まりやすくなります。そのままにすれば、雑菌が繁殖して悪臭を放つようになるでしょう。入浴時には包皮をしっかり剥いて、きれいな状態を保つことを心がけてください。
性病リスクが高い
仮性包茎は性病リスクが若干高い傾向にあります。
仮性包茎は、入浴時にしっかり洗浄しなければ不衛生になり恥垢が溜まりやすくなります。恥垢には多くの雑菌やウイルスが存在し、蒸れやすい包皮の中で増殖していきます。そして亀頭や包皮の細かい傷や尿道から体内に侵入し、さまざまな病気を引き起こす可能性があるのです。
仮性包茎は亀頭包皮炎だけでなく、尖圭コンジローマや淋病などの性病にかかるリスクが高いため注意が必要です。
早漏に悩まされる
仮性包茎の人は、早漏になりやすい傾向にあります。
仮性包茎の場合、勃起時や手を使えば亀頭を露出できます。しかし、非勃起時は基本的に亀頭が包皮で覆われたままです。亀頭は外部からの刺激に慣れる機会が減り、敏感になってしまいます。そんな敏感な亀頭は膣の刺激にも弱く、性的興奮が一気に高まってすぐに射精してしまう可能性があります。
コンドームが外れる
コンドームが外れやすいのも仮性包茎のデメリットです。
仮性包茎の場合、勃起時に亀頭を露出させてコンドームを装着できますが、人によっては包皮がカリの下あたりにたるんで余ることがあります。そのたるんだ包皮が挿入中に動いてしまい、それに伴ってコンドームも動いてしまって外れてしまうことがあります。
陰毛を巻き込みやすい
仮性包茎の人は、陰毛を包皮口に巻き込みやすくなります。
仮性包茎の場合、非勃起時は基本的に亀頭が包皮で覆われています。しかし、陰茎は温度変化や体勢などによって伸び縮みします。たとえば、温泉に入って体が温まった後に寒い部屋に座っていると、陰茎が縮んでそのまま包皮を巻き込むことがあります。
陰毛を巻き込むと毛を引っ張られる痛みだけでなく、包皮口が陰毛で傷つくような痛みがあります。その際、細かい傷もつきやすく、亀頭包皮炎などの炎症を引き起こすこともあります。
コンプレックスになる
仮性包茎はコンプレックスになる可能性が高いです。
勃起時や手を使うことで亀頭を露出できるため、それほど気にしない人ももちろんいることでしょう。しかし、非勃起時は亀頭が包皮で覆われ、ペニスが幼い子供のような見た目になってしまいます。銭湯に入る際には他人の目が気になり、パートナーとの性行為時も「恥ずかしい」「見られたくない」と強く思う人は少なくありません。その悩みが強くなりすぎれば、勃起不全や射精障害につながる恐れもあります。
仮性包茎は治療すべき?
仮性包茎にはさまざまなデメリットがありますが、「治療すべき包茎?」と悩む方もいることでしょう。結論から言えば、必ずしも治療が必要な包茎ではありません。真性包茎のように機能的には大きな問題がありませんし、カントン包茎のようにすぐに治療しなければ組織が壊死するといったリスクもないためです。生活に支障をきたすものではないため、真性包茎やカントン包茎のように、手術時には健康保険も使えません。
しかし、前述の通り仮性包茎にもデメリットがあります。特に男性にとっては、早漏や見た目の問題は大きな悩みとなることでしょう。他にもさまざまなデメリットがあり、それを不快に思う方は数多くいて、「仮性包茎を治したい」と手術を決断されることは決して珍しくありません。
仮性包茎で悩んでいるのであれば、早めに包茎手術を決断すべきといえるでしょう。
仮性包茎の治療法
では、仮性包茎にはどのような治療法があるのでしょうか。ここでは、切らない・切る包茎手術について解説します。
切らない包茎手術
軽度の仮性包茎であれば、切らずに治せます。
たとえば、ヒアルロン酸などの薬剤を注入する亀頭増大術は、亀頭を大きくするだけでなく切らない包茎手術にも応用できる方法です。亀頭を大きくするとカリによって包皮がせき止められ、非勃起時でも包皮が元に戻らなくなります。そのため、常に亀頭を露出できるようになるのです。
また、医療用の糸や接着剤を使って、余った包皮を根元に固定することで亀頭の露出を維持する方法もあります。
切らない包茎手術は、切る包茎手術と比べると精神的に気軽なうえ、ダウンタイムが少ないのが特徴です。ただし、包皮の余りを解消できているわけではないため、いずれまた仮性包茎の状態に戻ることにはご注意ください。
切る包茎手術
切る包茎手術ならば、仮性包茎だけでなくすべての包茎を改善できます。
包茎の根本的な原因、それは包皮が余っていることです。その余った包皮を物理的に切除してしまえば、亀頭をずっと露出させられます。
手術時間は30分程度で、日帰り手術が基本なので、術後もいつもどおり通勤・通学が可能です。激しい運動や性行為ができるまでには1ヶ月程度の時間が必要ですが、それ以降は包茎ではない亀頭を露出したペニスで、快適な人生を送れます。確実に包茎を治すならば、切る包茎手術がおすすめです。
自力で治すのは危険?
軽度な仮性包茎だからといって、自力で治すのは危険です。
「包茎改善グッズ」として、さまざまな商品が市販されています。しかしそうした商品には医学的な根拠がなく、効果は期待できません。たとえば、包茎矯正リングは、リングで包皮を固定して癖付けすることで仮性包茎の改善を目指す商品です。確かに装着中は亀頭を露出できますが、外してしまえば包皮はまた元に戻ります。余った包皮が解決されないので、これは当然のことです。むしろ、リングによって血流が悪化し、ペニスに悪影響を及ぼす可能性がありますのでおすすめできません。確実に包茎を治すなら、包茎手術を検討しましょう。
まとめ
今回は、仮性包茎について解説しました。
仮性包茎は、勃起時や手を使うことで亀頭を露出できるため、真性包茎やカントン包茎よりも軽度な包茎といえます。しかし、さまざまなデメリットがあるため、それらを強く不快に感じるのであれば包茎手術をおすすめします。
包茎手術を提供しているクリニックは数多くありますので、満足いく結果を得るためにも、じっくりと選びましょう。実績・症例は豊富か、患者さんに寄り添った対応をしているか、医師の技術は確かか、アフターフォローは万全かなどのポイントを比較して納得できるところに相談しましょう。
東京ノーストクリニックは、創業から35年で症例実績12万件以上を誇る包茎治療クリニックです。患者さんに寄り添ってお話を伺い、熟練の医師が仕上がりにこだわって施術します。アフターフォローも万全ですので、術後のトラブルも安心です。無料カウンセリングを行っていますので、まずは電話やメールで、あなたのお悩みをお聞かせください。
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